【コスト計算】最安の再生可能エネルギーは風力発電?

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風力発電のコスト

8月の初めに、米国エネルギー省(DOE)は、風力発電のコスト、性能、および成長の傾向を追跡するための豊富なデータをまとめた最新のレポート(Wind Technologies Market Report)を発表しました。

それによると、風力発電は今後も最もコストの低い発電技術の一つであり続けるということです。

天然ガスや太陽光発電も有力なライバルということですが、それらとの競争により技術が発展しています。
大型のタービンや羽を備えた風力発電施設もその結果であり、そのおかげで最適風速を下回るような地域においてもコスト面で負けないようになったとのこと。

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コストの詳細

 

アメリカの平均的な消費者は、電気1kw/hに対して約12セントを支払っています。
しかし、この価格には発電コスト、送電用電線のコスト、そして電力事業を運営するコストが含まれます。
そのため、実際の発電コストは、1kw/h 2〜4セントです。
風力発電が最もコストの低い発電である、というには、少なくともこの値段を下回ることが求められます。

近年の風力発電の純粋な発電コストは1kw/h 2セントほどということで、コスト面で他の発電方法に劣りません。
しかし、発電施設というものは、設計、建設から運営にこぎつけ、何十年か後には最終的に廃止、撤退をするものです。そしてそれらに対してもコストはかかるため、それらの費用も現在の値段に含めるのが望ましいでしょう。

その計算方法を均等化発電原価(LCOE)と呼びます。

LCOE : 発電所の設計、建設から運用、廃止までの全てのコスト(支出)を、生涯発電量で割った原価
参考:天然ガスよりも安い太陽光、2030年には住宅向けでも石炭並みに

 

そのLCOEで計算した場合、現在の風力発電のコストは 1kw/h 5セント!
一方天然ガス発電(現状の最高設備を想定したとして)は 1kw/h 5.4セント!

これでも風力発電のコストがまだ優れています。

 

風力発電は年々大型化が進んでおり、それによって発電効率や安定性、性能が上がってきています。

 

天然ガスなどの火力発電と風力発電などの再生可能エネルギーの最大の差は、発電量が自然任せである点。
電気は常に必要なもののため、安定した発電施設はやはり必要になります。
貯めておければ問題ないことではありますが、蓄電にも様々な方法が模索されているものの、まだ社会に広まるには至っていません。

 

コスト面でも従来の発電方法を追い抜き始めた風力発電。
安定な従来の発電方法とのコラボレーションか、それとも風力発電自体が安定する手法が発明されるのか。
どちらが最適なのかは答えはまだわかりません。

 

Wind Technologies Market Report

Wind Energy Is One of the Cheapest Sources of Electricity, and It’s Getting Cheaper

The Energy System: Technology, Economics, Markets, and Policy (MIT Press)


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tansighboy

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