【コスト削減】石炭よりも安いクリーンエナジー

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一昔前、民家の屋根につける太陽光パネルは何百万円もし、電気代を取り戻すことなど到底不可能だと言われていました。

しかし現代、イギリスではIKEAが太陽光パネルの販売を開始し、蓄電池も含んだ料金で(日本円換算で)100万円以下になりました。

参考記事:【イギリス】IKEA 一般家庭向けの太陽光パネルと蓄電池のセットを販売開始

この象徴的なイベントが表すのは、クリーンエネルギー・再生可能エネルギーはどんどんと価格が下がってきている、という事実です。

 

ブルームバーグニュー エナジーファイナンス(以下、BNEF)は、ドイツ、オーストラリア、アメリカ、スペイン、イタリアでは既に、一般的に高額と言われている太陽光発電が従来安価なエネルギーとして信じられていた石炭発電にコストで肩を並べていると述べています。

また驚くべきことに、2021年までには、超大国である中国とインドでも同様のことが起きるだろうとも言われています。

2040年までには、太陽光発電のコストは今からさらに66%も低下し、陸上の風力発電は47%、洋上での風力発電でも71%のコスト低下が起こるとのことです。

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同様のレポートの中では、2040年までに電力発電に対して行われる投資の額は10.2兆ドル (1,020兆円)になり、その72%は再生可能エネルギーを対象とする、と報告されています。

石炭といえば、大気汚染物質や温室効果ガスの排出量が多く、単価は安いものの環境への悪影響においては望ましいものではないことが知られています。

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ブリティッシュオイル社の分析によると、最近では2年連続で石炭の需要は減少しており、2016年は2015年に比べて1.7%減であったとのこと。

しかし、西欧諸国においてはその減少幅はさらに大きく、アメリカでは8.8%、イギリスでは52.5%の減少でした。

BNEFは、このトレンドは今後も続くと予測しており、2040年までには欧州で現在より87%減、アメリカでは45%減にまで落ち込むだろうと想定しています。

一方、中国の石炭消費脱却はもう少しゆっくりになる見込みであり、消費量のピークが2026年あたりになると予想されています。

しかし、こういった石炭需要低下のトレンドのおかげで二酸化炭素の排出量が劇的に変わるかというと、必ずしもそうとは言えず、せいぜい2040年までに現在から比べて4%減程度ではないかということです。

この減少量では、パリ協定での温度上昇の抑制は達成できず、ゴールの達成には追加で5.3兆ドル(530兆円)の投資が必要となる、という試算もあります。

この莫大な金額、サステナブルな社会の形成は一筋縄ではいかないことをわかりやすくイメージさせてくれますね。

Clean Energy Is About to Become Cheaper Than Coal


日本の石炭産業遺産


炭坑節

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