【シーメンス】どんどん巨大になる風力発電 風車の最大サイズは?
従来の風力発電
従来の風力発電は、風車型の機械が風を受け、グルグルと回ることで電力を発電します。
そして、一般的に地上から離れるほど風は強くなり、かつ安定します。
そして言うまでもなく、発電量は受け取る風の量に比例します。
強くて安定した風を利用して発電しようと考えると、行き着く答えの一つは 「巨大化」
ドイツに本社をおく多国籍企業のシーメンス社は、その答えを実現化する、超巨大な風力発電設備を製造しています。
©︎シーメンス
超規格外!!
その超規格外のスケールは
・羽の長さ 75m
・先端部分の最高速度 秒速80m もしくは 時速290m
・秒速10mの風を受けた場合に受けるエネルギー 200t
・羽を付けた状態のローターの面積 18,600平方メートル(サッカー場 2.5個分)
©︎シーメンス
巨大な風力発電施設の製造を可能にしているのは、軽量かつ強固な素材です。
使われているのはガラス繊維強化エポキシ樹脂。
さらに強度を高めるため、この羽は樹脂を一回で型取って製造しています。
継ぎ目や接合面がないため、この巨大な構造を支え、膨大なエネルギーにも耐えられるようになりました。
©︎シーメンス
デカすぎるゆえの懸念点…
しかし、この巨大風車、問題点もあります。
あまりにも大きくて輸送が大変ということです。
接合面もないので、どんなにコンパクトにしても75mはあります。
そのため写真の通り、まっすぐに伸びた道でしか運転できません。
©︎シーメンス
山や曲がり道の多い日本では難しいかもしれません。
それらの問題解決のためには、風力発電所のすぐ近くに工場も併設する必要が出てきそうです。
参考:Impressive beast! World’s longest wind turbine rotor blade measures 246 feet!
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