マイクロプラスチックの影響と人体への侵入経路

マイクロプラスチックの影響と人体への侵入経路

 

近年、一般市民の間でマイクロプラスチックの認識が広がりつつあります。

その流れはヨーロッパでは特に顕著で、マイクロプラスチックの発生経路の特定もどんどんと進み、発生源を減らすためのプラスチック禁止法案なども続々と作られています。

そのマイクロプラスチックというものは、様々な経路から体内に侵入し少しずつ蓄積していくと言われています。

現在の研究の中でわかっている経路を紹介します。

 

マイクロプラスチックとは


マイクロプラスチックは、簡単にイメージすると目に見えないような小さなサイズのプラスチックの破片です。

マイクロプラスチック を定義するサイズは、統一されているわけではなく、5mm以下はマイクロプラスチック という意見から、1mmという意見まであります。

 

プラスチックと一般的に呼ばれているものは、実質的にはエチレンやプロピレン等の化学物質の合成樹脂、高分子です。

広く知られているように、プラスチックの多くは石油などの加工段階で発生するナフサ。

プラスチックは様々な工場で製造・加工されていますが、その過程で出てくるプラスチックの目に見えない破片や、ゴミとして排出されたプラスチックが徐々にバラバラになっていったりした結果、マイクロプラスチックと呼ばれる状態になります。

 

マイクロプラスチックの問題点は


マイクロプラスチックが自然界に多く存在してしまっているのはわかったとして、

マイクロプラスチックは具体的にどういった問題点があるのでしょうか。

  1. 分解までの期間が長い
    • マイクロプラスチックは、小さくなっていようとプラスチックであり、高分子です。 木や岩であれば、日光や雨風を受けて徐々に風化し、土や埃になってまた植物や虫の生活の一部に取り込まれていきます。 しかし、プラスチックは基本的にはほとんどの自然環境の中では存在しないものであり、それを餌として消化できるような生き物もあまり存在しません。 つまり、一度自然環境に入り込んでしまい、人間の管理化から外れると、どんどんと蓄積していってしまうのです。
  1. 人体の影響
    • プラスチックが体内に蓄積すると聞いて、気分がいい人はいないでしょう。 マイクロプラスチックが懸念される理由として大きいのは、数々の侵入経路から、人間の体内でもどんどんと蓄積していくからです。 現状では、マイクロプラスチックが人体にどういった影響を及ぼすのかはまだ研究段階です。 ただ、マイクロプラスチックはその他の有害物質を吸着しやすいという性質を持っており、汚染されたマイクロプラスチックを大量に摂取することは、有害物質を大量に摂取することと同じになってしまいます。 マイクロプラスチックだけだとしても、自然界に存在しない化学物質が体内に蓄積するのですから、悪影響が出てくる可能性は大いにあるでしょう。

 

マイクロプラスチックの体内侵入経路


では、マイクロプラスチックはどういった侵入経路をたどって体内に侵入・蓄積されていくのでしょうか。

現時点ではまだ研究の段階の情報が多いですが、下記のようなものがあることがわかっています。

  1. 海洋生物
    • 前述したとおり、マイクロプラスチックは自然環境の中でなかなか分解されず、長く残ってしまいます。 魚なんかはマイクロプラスチックを微生物と勘違いして食べてしまうと言われています。それらの結果、エラ、内臓、筋肉の中にマイクロプラスチックが蓄積されていきます。 微生物を食べる魚の体内に蓄積されたマイクロプラスチックは、その魚を食べるより大きな魚の体内にも蓄積されていきます。 こうしてマイクロプラスチックの濃度はどんどんと上がっていくことになりますが、こういった「生物濃縮」と呼ばれるプロセスの最終的な終着点が、魚を食べる人間になり得ると言われています。

 

  1. ペットボトル飲料
    • ペットボトル飲料は、プラスチックで出来ています。 そして、それらの製造過程ではプラスチックの加工プロセスがあります。その段階で発生した小さなプラスチック粒子は飲み物の中に残っており、マイクロプラスチックという形で体内に取り込まれると言われています。

 

  1. 天然塩
    • 天然塩は、海水の水分を蒸発させることで製造されます。海水に含まれるミネラルが残っていることから、様々な風味が感じられ、栄養も優れていると言われている天然塩ですが、その製造過程にはマイクロプラスチックを取り除けるプロセスが存在しないため、食卓に届いた段階でもまだ海水に元々含まれていたマイクロプラスチックが残っているということです。なお、岩塩は大昔の海水が陸地の中で結晶化したものなので、マイクロプラスチックは含まれないと考えられます。

 

  1.  ホコリ
    • マイクロプラスチックは、非常に小さな粒子ものです。 そのため、風が吹けばそれはほこりなどと同様に空気中に舞うことになります。そういったホコリ状のマイクロプラスチックは、徐々に地上に落ちてきて、他のちりやほこりと見分けがつかない状態で我々の体内に入ってきます。
  2.  歯磨き粉
    • マイクロプラスチックは、スクラブ剤などの一つとして歯磨き粉や洗顔料の中に入っていることが最近話題にあがりました。 歯磨き粉を飲み込む人はいませんが、それでも口の中に入れるもの。 口をゆすいだとしても多少は体内に取り込まれます。

 

まとめ


 

生物濃縮などの概念は昔から存在し、日本近代史に残る深刻な公害であるイタイイタイ病も、カドミウムが魚等を通して生物濃縮された結果発生した病気です。

他にも、光化学スモッグや、酸性雨という概念もこれまで広く知られていますが、その際に懸念すべきもののひとつとしてマイクロプラスチックが含まれるようになったと考えるのが良いかもしれません。

これが深刻な公害を引き起こすかどうかは明確にはわかりませんが、海などが汚れていっているのは紛れもない事実です。

プラスチックを製造する企業たちも、厳しくなっていくであろう世論や規制に、対応が求められていくでしょう。

 

 

安倍政権、マイクロプラスチック汚染を野放しペットボトル飲料、化粧品、魚介類で

Microplastics in house dust rain down on our food

マイクロプラスチックビーズへの対応

 

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