風力発電は補助金なしで作れるのか?

補助金なしで風力発電は作れるのか

 

これまで、補助金によって支えられていた風力発電の推進ですが、近年の補助金の停止検討が影響して、設置スピードダウンするのではないかと言われていました。
なぜなら、世界の再生可能エネルギー市場において、風力発電の収益の半分以上が補助金によるものという分析もあり、補助金なしではとても利益は出ないと言われていたためです。

しかし、過去に行った補助金による風力発電の推進の結果が徐々に現れ始め、世界中でも風力発電の数は増え、技術革新も進んでいます。
風力発電の効率はどんどんと改善が進みました。

再生可能エネルギーのコスト


風力発電の羽は大型化などによる効率化が進み、そのための設備投資も大企業ではすでにかなり進んでいます。

【技術】風力発電の羽は大きいほど効率がいい?

 

今では風力発電は同じく急激に進化を遂げている太陽光発電同様、原子力発電よりも高効率で、かつクリーンなエネルギーであるという評価を受けつつあります。

 

実際に、2017年〜2018年に記録では

メキシコで受注された世界最安の風力発電の値段は(毎時)1キロワットにつき1.77セント(約2円)

サウジアラビアで受注された世界最安の太陽光発電の値段は(毎時)1キロワットにつき1.79セント(約2円)

既に原子力発電のコストは下回りました。

 

solarpark

 

メキシコの風力発電はまだ値段が下がるといわれており、2019年もしくはもっと早い段階で、1キロワットにつき1セント(約1.1円)まで安くなると見込まれています。

世界最安 毎時1キロワット 約2円の風力・太陽光発電

 

もちろん、上記の最安値のケースは、地理・気候的な要因や、政府の大きな後押しも含めての価格です。

どこででも同じ値段でできるわけではないので一概には言えません。

 

政治と補助金と再生可能エネルギー


しかし、補助金のおかげでもうかっている事業を、いつまでも補助金で甘やかしていいのか?という議論が、ここ数年欧州では交わされています。

2015年の選挙では、イギリスの元首相であるデイビッド・キャメロンの公約の中には、(陸上)風力発電に対する補助金撤廃が含まれていました。
一方で、イギリス国内でも、ウェールズなどは風力発電への補助金を撤廃すべきではないと主張しており、意見は分かれている状況です。

 

イギリスの海を挟んだお隣のオランダとドイツでは、一足先に補助金なしの洋上・陸上風力発電の入札が始まっています。

 

オランダ政府が主導で募集された洋上風力発電プロジェクトでは、スイスのヴァッテンフォール(Vattenfall)とノルウェーのスタトオイル(Statoil)が政府の補助金無しの入札を行い、世界中を驚かせました。
(一般的に洋上風力発電は陸上のものよりもさらに導入費用が高いです)

あまりにも挑戦的です。

 

この衝撃的な入札を受けて、ディベロッパーの計算上、風力発電は国の助けなしでも利益が出せる段階に達したことがおおやけになりました。

補助金無しの風力発電が今後進んで行くのでは?と世界は期待を寄せています。

 

しかし、再生可能エネルギーといつも比較される化石燃料にも、大量の補助金システムは存在し、今だに販売が促進されているとも言えます。
アメリカを例にとると250以上あると言われています。
そして、その複雑な補助金システムがゆえに、政治上簡単に化石燃料を切り離すこともできないという側面もあります。

 

今後、補助金無しの風力発電は世界中で広がりをみせるのでしょうか。
補助金無しだからこそだせるメリット(例えばプロジェクト開始までのスピード感や小規模化など)もあるでしょうし、少なくとも多様化は進むことでしょう。

 

一つ確かなことは、人口が増え続けるこの地球では、再生可能エネルギーなしでは社会は成り立たない、ということです。

 

 

Fears for future of UK onshore wind power despite record growth

Wales urges UK government to ‘think again’ on onshore wind ban
Our UK Wind Energy Database (UKWED)

There Are Over 250 Different Kinds of Fossil Fuel Subsidies We Need to Kill

 

 

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