マクドナルドの実験から見るストローをめぐる世界の動き

マクドナルドの実験から見るストローをめぐる世界の動き

 

現代社会において、プラスチックストローは日常的に存在します。

しかし、そのプラスチックストローの大半は石油製品であり、もちろん自然の中では勝手に分解されたりしません。

One Less Straw によると、アメリカだけでも、毎日5億本のストローが捨てられており、そのストローをつなげると、毎日地球を2.5周出来る長さになるということです。

 

 

プラスチックゴミ問題とストロー


 

今世界では欧州やアメリカのカリフォルニア州やワシントン州シアトルを中心として、プラスチックゴミ削減の動きが強まっています。

プラスチックゴミは特に海洋に流出した時に、海の生き物に深刻な被害を与えます。

ビニール袋であれば、クラゲを食べる亀が餌と間違えて食べてしまうと言われていますし、ストローも同様に海鳥や亀に有害だと言われています。

と言うのも、ストローくらいのサイズのプラスチックは、彼らの海の生き物からしてもちょうど餌と間違えやすいサイズだからです。

Strawless Oceanによると、海鳥の71%とカメの30%が胃の中にプラスチックで発見されていると推定されています。
そして、これらの動物がプラスチックを摂取すると、その後の死亡率は50%にまで上昇します。

 

ストローのゴミ問題の解決のための実験


ストローが海に流出するルートは、ビーチでのゴミ処理が不十分だったり、船の上から捨てられてしまうことが挙げられます。

もちろん、ゴミを適切に処理出来ればそれが一番ですが、完璧な管理は難しいでしょう。

そこでマクドナルドは、政府からの対応要請や、一般消費者の意識の高まりを受けて、イギリスの店舗である実験を始めました。

石油製プラスチックストローの利用と、ストローの自主的な提供を廃止し、代わりに自然にかえる紙製のストローを採用するというものです。

この結果、もしストローが欲しければ、オーダーの時にストローもつけて欲しいことを伝える必要が出てきます。

頼んだとしても、出てくるのは黄色と赤のストライプが入ったいつものストローではなく、紙で出来たものです。

 

straws

 

ストローの影響


海洋プラスチックごみという単位で見た場合、その影響はさらに大きなものであり、これまでも様々なプラスチック製品が使用禁止となり、課税され、ボイコットされてきています。

ただそれでも、世界経済フォーラムが2016年に発表した調査によると、2050年までに、海洋プラスチックごみの総重量は全ての魚の重量を上回ると推測されています。

 

スターバックス発祥の地。コーヒータウンのシアトルでは、2018年の7月1日以降、レストランでのプラスチックのスプーン、フォーク、ナイフとストローの使用が禁止になります。

特にストローに関するボイコット運動は、ここ数年活発になっており、その発端となったのは、2015年にyoutubeにアップロードされた、ストローが鼻に刺さってしまった亀の救出動画でした。

参考:【動画】鼻にストローが刺さったウミガメを救助

世界では反プラスチックという動きもじわじわと勢力を広げており、
その先を見据えた規制も作られ始めています。
その一例は、発泡スチロールカップをやめたことによって増えてしまった、ペーパーカップの再利用の推進や新たな課税の動きが挙げられ、イギリスではラテ税と呼ばれ始めています。

ストローを使うか否か


ストローというものは、厳密に考えると一般的な生活の中では必要なものではありません。

蓋つきのタンブラーもあるし、蓋つきのボトルもある。
ストローがないと本当に困るのは、せいぜい入院患者程度のもの。

ストローが悪というわけではありませんが、
なくても困らない人には出さない、という姿勢は、改善の第一歩としては非常に理にかなっているように思えます。

でも、ストローがあったほうが飲みやすいし…
とか、ストローがあったほうが衛生的では?
という方にはおしゃれで再利用可能なストローがオススメ

おしゃれも楽しみながら、環境にも配慮できたら、そのほうが良いですよね。

 

1日5億本、「ストローいりません」が米国で拡大中
プラスチックのフォーク類とストロー、レストランでの使用がシアトルで2018年に禁止になる
McDonald’s tests paper straws in the U.K.

 

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