世界で最初に水不足に陥る大都市:南アフリカ ケープタウン

世界で最初に水不足に陥る大都市:南アフリカ ケープタウン


テーブルマウンテン、アフリカペンギン、日差しと海などに恵まれ、世界的に有名な観光地であるケープタウン。
彼らは、大都市として世界で最初に水不足で有名になる可能性があります。

最近の予測では、早ければ2018年3月には水が不足する可能性があると示唆されており、主な原因は直近3年間の非常に低い降水量と、人口の増加です。
地方政府はこの状況に対処するため、海水を飲用できるようにするための淡水化プラント、地下水採取プロジェクト、水のリサイクルプログラムなどを推進しています。

 

政府による水不足対策はそれだけではなく、水の消費量削減も含みます。

ケープタウンの400万人の住民は、水を節約し、1日当たり87リットル(19ガロン)以上を使用しないことが求められています。
車の洗濯やプールの使用は禁止されており、ケープタウンを訪問したインドのクリケットチームは、試合後のシャワーを2分間に制限するように指示されました。

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年々深刻になる水不足

 

南アフリカの西ケープ地方は100年以上もの間、水不足に苦しんでいます。
このような水問題はケープタウンに限られません。
世界保健機関(WHO)によると、世界中でおよそ8億5,000万人の人々が安全な飲料水にアクセスできず、干ばつも増加しています。

にも関わらず、数々の国ではこの天然資源の多くを無駄にしているのです。

ドイツの環境コンサルタントであるGIZによると、開発途上国や新興国では、最大80%の水が何かしらのプロセスの途中で漏れ出すことによって失われています。
世界最大の先進国である米国のいくつかの地域でさえ、老朽化したインフラのために、最大50%の水が失われています。

そのため、現在世界では、多くのテクノロジー企業が、水問題に「スマートな」ソリューションを適用することで、水管理問題に取り組んでいます。

 

水の使用のスマート化


 

たとえば、フランスの会社CityTaps社は、インターネットベースの管理システムにリンクされたスマートな水道メーターを使用して、都市の住宅における水アクセスを合理化するという役割を果たしています。

同社は初めに都市部の貧しい家庭をターゲットにし、CTSuiteという同社のシステムは、現在ニジェールでトライアル中です。

 

ユーザーは携帯電話で「水のクレジット」を購入し、スマートメーターはそのクレジットの分だけを水をだします。
ユーザーは、クレジット残高が少なくなったらアラートを受信し、追加課金をしなかった場合、メーターは自動的に水道を使用出来なくします。

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CityTaps

 

CityTapsスマートウォーターメーターは設置が簡単です。

このユーティリティは、インターネットを介してほぼリアルタイムで水の使用状況を遠隔で追跡することができます。
「IoT」(インターネットオブシングス)のセンサーによって測定された圧力の変化は、急激な水の流出や流通網全体での漏れを即座に発見するのに役立ちます。

 

水道会社もまた、漏れを発見するためにドローンや衛星などの最新技術を使用しています。
CityTaps社のGregoire Landel氏は

「IoTは、水の分野での技術革新のための新しい手段を可能にしています。主にリアルタイムデータを得ることで、設備を効率的に使用するのに役立っています。」と述べています。

 

水の管理を改善することで、飲用水の生産に必要な電力や化学物質の節約にも役立ちます。

このように、CityTapsによってニジェールの家庭は、携帯電話で水にいくら支払ったかをモニタリングすることが出来るようになりました。

 

一方、他の企業では、新しい供給源から水を採取する技術を利用しています。

例えば、米国のWaterSeer社は、空気から水を回収する装置を開発しています。

内部のファンが地下の回収用空間に空気を吸い込むと、地中の低温によって、そこで蒸気が凝縮し水が得られるのです。

太陽光や他の電力源とつなぐことで、水が得られるようになります。

WaterSeer社によると、水は「100ワット未満」の電気で生産可能とのことであり、これは旧式の電球の電力と同等程度です。

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waterseer社の製品使用イメージ

 

WaterSeer社の水凝縮器プロトタイプは、現在、まだテスト段階です。
WaterSeer社のパートナーであるナンシー・カーティス によると「個人や企業は、迅速さなどの理由から、規制上の制約や厳格な意思決定の文化に陥っている従来の大規模な設備やインフラよりも、こういった革新的な製品を選ぶでしょう」とのこと。

 

WaterSeer社の機器が水の安全保障を向上させるためにどのように使用されるかについて、米国の多くの水域制限市町村が調査しています。
しかし、デバイスはまだフィールドテストの段階なので、まだ道のりは長いです。

 

慈善団体 WaterAidのシニアマネージャーであるVincent Caseyは、
「スマートウォーターシステムは、水資源と隔離されてしまっている人の、水の流通網に大きな影響を与えることは期待できません。スマートウォーターシステムは、既に水にアクセス出来る都市部において、より効果的です。」と発言しました。

 

世界の多くの農村地域では、水を手に入れるために数百マイル歩く必要があります
「人々を水道につなぐ技術は、古代エジプト以来ずっと行われてきました。水道がないことは技術的な問題が原因ではありません。より重要なのは、民間部門からの支援を受けて、主に政府の課題である水道供給の仕組みが整備されるかです。」と彼は主張します。

 

また、「優先順位の1番は、資源を動員し、投資を行って、人々と水のアクセスと管理態勢に十分な注意を払うこと」とCasey氏は語ります。
しかし、それはWaterAidがテクノロジーを嫌っているというわけではありません。
彼らも、水アクセスと既存のネットワークを監視するために、モバイルアプリmWaterをリリースしています。

 

自宅に直接水道が繋がっていない人にとっては、地元のディスペンサーからプリペイドカードを使って水にアクセスできるGrundfosの「ウォーターATM」などのサービスも有用であることが証明されています。
しかし、この技術の多くは、単に小さな改善でしかないという感覚もあります。

テクノロジーも有用ですが、テクノロジーはあくまでも効率を上げるためのもの。

まずは基礎インフラが整備され、効率化するための基本が出来上がっていないといけません。

 

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WaterSeer

CityTaps


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