習近平新体制と中国の環境政策・世界のサステナビリティ

中国共産党、習近平総書記の新体制

2017年の10月24日、中国共産党の第19回党大会が閉幕しました。
党大会は5年に一度開催され、中国共産党における最重要イベントの一つと言えます。

習近平総書記は、改めて新体制を立ち上げ、今後5年間 また習近平総書記による政権が続くこととなります。

また、今回発表された政権の中枢には、後継者候補と思われる人事が含まれておらず、もしかしたらさらに5年(現時点から数えて10年)、習近平政権を続けようという思惑があるのでは?という意見も出ています。

中国の習近平体制が長く続くのか? 統治体制は強化されていくのか?
習近平政権が今後どうなるかは、世界のサステナビリティの大きな影響があります。

 

習近平政権の環境政策

習近平総書記は、今回の党大会の中で、中国は現代化を追求するのに、人間と自然の調和を目指していることを述べました。

もともと近年の中国は環境政策に大きく舵を切っており、化石燃料からの脱却や、電気自動車の普及に力を入れています。

今回の発表は、単位GDPあたりの炭素排出量を、2005年ベースと比較して、2030年までに60-65%削減する、という国の公約にも一致しています。
単位GDPあたりの炭素排出量を減らす、というのは炭素を排出しない形でGDPを生み出すことを意味し、例えば二酸化炭素が出ないエネルギー源で経済活動を行ったり、炭素を減らすようなサービスで付加価値を創造することが必要になります。

中国においてこれまでの5年間で実行に移された、環境に優しい経済モデルや、クリーンエネルギーの導入は、徐々に身を結びつつあります。

 

中国による、環境政策の成果

 

世界資源研究所によると、2011-2015年が対象だった第12回5カ年計画では、中国は単位 GDPあたりのCO2の排出量を20%削減し、23.4億トンのCO2が削減されたとのことです。
(2014年のデータですが、世界のCO2排出量は約330億トン。23.4億トンは全世界の7%近い数値になります。)

中国の産業セクターは、中国の炭素排出要因の70%を占めています。
今後これらの領域は、今後化石燃料を使用したエネルギー源への依存度低下や、サービス産業を充実させることで、炭素排出量を削減する予定のようです。

一方で、エネルギー源について
2005年から2015年までに、化石燃料を使用しないエネルギー源は3倍以上に成長しており、
1,525ギガワット分の設備が導入されました。

その他にも、炭素の排出量削減を押し付けるだけではなく、炭素排出権に関する先進的な取り組みも行なっています。

2017年度中に、カリフォルニア州の例を参考にしつつ、炭素排出権の取引市場を設置予定しており、
これによって、中国は世界最大の排出権取引市場となることが目されています。

まとめ

従来、環境政策のリーダーであったアメリカは、トランプ政権になって以降、環境政策に控えめになっています。
中国は習近平政権がさらに強化されることで、環境政策が強化される可能性が高まっています。
中国の政治状況が、世界の環境に与える影響は見逃せません。

 

 

At China National Congress, A Commitment to Make the World Green Again

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