養殖、付加価値の向上、流通網等々、水産業界 の5つのトレンド

水産業界のイメージ

水産業界というとどんなイメージを持っていますか?

美味しい魚が食べられるとか、漁師が男らしくてかっこいい!とかでしょうか

それとも、魚が獲れなくなって衰退しているとか、田舎っぽいとかでしょうか

 

マグロやうなぎなど、世界的な魚の漁獲量の減少もあり、長く肩身の狭い思いをしていた水産業界。

 

しかし、一方で地球上で増え続ける人口の貴重なタンパク源として期待されたりもしています。

そんな中、水産業界に大きな変化を起こしそうな5つのトレンドが来ている、という話が出ています。

1. 漁業管理のサポートも出来る、気候変動を観測する新機器の開発

 

気候変動は海に数々の物理的、化学的な変化を及ぼします。海水温、塩分濃度、潮の流れ、酸性度などなどを含む多くの要因は、時と場所によって大きく変化しています。

それらのデータは常に不足しており、正しく観測することも一苦労でした。

しかし最近では、上であげたようなデータを収集できるような機器の開発が進んでいます。

それらの機器を活用することで、科学者や水産業者、漁師たちは、藻類の繁殖を予測したり、オイルの流出の検知を行いアラートを鳴らすことができるのです。

また、そういった高性能の機器を使用すると、どういった条件下で獲れた漁獲物なのかなどの情報も記録することが出来ます。

それにより、国際的な規格では必須となる、トレーサビリティ(産地の証明)の徹底が簡単になるのです。

 

2. 漁獲物をフル活用する道具、手順、製品の開発

 

漁獲したいサイズや魚種に合わせた網目のサイズの変更による混獲の減少、漁業器具の改良による魚の繁殖地や住処の破壊を食い止める動きが進行しています。

天然資源に頼る部分が多く量が限られているからこそ、独創的な方法で処理で廃棄分を減らしたり、付加価値の高い製品を作ろうというトレンドができつつあります。

例えば、魚のジャーキーや、魚の皮を使用した製品の開発など、ただ獲って売るだけではいけない、と気づいた人から、動きが始まっています。

 

3. グローバリゼーションとオンラインショップに対応した、流通網のイノベーション

 

漁獲された商品たちの販売先は、ここ数十年でグローバル化が進みました。

そこに加え、最近では水産物のオンライン販売が伸びて来ているようです。

オンラインで買う顧客層というのは、従来の顧客とかなり違います。

その結果流通網に変化が起きているのです。

顧客が望むものは、サステナブルで、新鮮で、健康的なものが、ドアの目の前まで届くこと。

海外においては、それに対応しようという起業家が、一般消費者まで直接届くサービス網を展開し、徐々に広がりを見せています。

直接配送ができることで、鮮度やパッケージの方法などは大きく変わります。

それにより、消費者はより質の高いものが楽しめるようになっています。

 

4. 養殖用の新たな餌の開発

 

水産物の養殖は、世界中で需要が高まっており、成長の必要性が説かれています。

しかし、実際のところ、養殖だからといってお金をつぎ込んで新しい施設を作ればいくらでも増やせるというものではありません。

というのも、養殖に使用される餌の多くは、より小さな魚だったりすることがよくあるためです。

サケやブリなどの大型の魚を養殖で増やすために、小型の魚を自然界から大量に取ってくる必要があるのでは、結局のところ自然の資源頼みになってしまい、養殖業の成長に待ったがかかってしまいます。

そのため、他の魚を材料にしたりしない、別の養殖用の餌の開発が、バイオテクノロジー業界で進んでいるとのことです。

また一方で、養殖業は病気が怖い、ということで、養殖場に発生するような病気の対策も同時に進んでいます。

 

5. 世界の中間層に広がる健康志向

 

日本人は世界でも最も平均寿命が長い民族の一つです。

その理由として度々取り上げられるのが、魚食文化。

また、DHAなどの魚に多く含まれる体に良い物質。

低脂質高タンパクな肉。

世界においては、中間層を中心として、健康志向が高まりを見せており、

そのトレンドの中で、水産物も脚光を浴びつつあるのです。

以上、世界で水産業界に起こりつつある、5つのトレンドでした。

いずれのトレンドも、サステナビリティの概念とマッチ出来ていることが重要となります。

 

日本では、これらのトレンドはどういった動きを見せていくでしょうか?

 

5 global trends spawning seafood innovation

 


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おにぎり水産鬼切社長のEコマース奮闘記~とある地方の笹かまぼこ工場がネットショップを成功させるまで~

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