カリフォルニアの大火災悪化の原因は?

カリフォルニアで発生している大火災

 

国内メディアではあまり報道されていませんが、カリフォルニアでひどい山火事が続いています。

その延焼面積(焼けてしまった面積)は現時点で688万ヘクタール(688平方キロメートル)に及んでいます。
東京23区全て(627平方キロメートル)+八丈島(69平方キロメートル)と同等の面積が全て焼けてしまったのをイメージしていただけると、その被害の甚大さがわかるかと思います。

火事のビフォーアフターを写したツイート

 

これらの火事は長く続いており、現時点でも、6000人を超す消防士たちが消火活動に当たっています。
彼らの体力なども疲弊していくことが予測されますが、家を失った人や火事による死者など、被害は拡大し続けており、苦しい状況でしょう。

この火災の影響により、カリフォルニアの名産品・特産物、ナパバレーのワインや、メンドシーノの大麻などが大きな被害を受けているということです。
特に、大麻については(カリフォルニアでは現在、嗜好品としての大麻は合法です)、アメリカの連邦法の影響で、農場に対して保険がかけられていません。
そのため、非常に深刻な損失を受けることが予測されるとのことです。

いずれにせよ、これらの特産物は、しばらく供給が少なくなることでしょう。

 

火事の発生場所

 

「大火災」と聞くと、一つの火がどんどんと燃えうつり、拡散してしまうことをイメージするかもしれません。
しかし、カリフォルニアで起きているこの火災は、もはや、色々な地域でいくつもの火事が同時多発的に発生しています。

さらに言うと、その同時多発的な火事は何ヶ月にも渡って起こっており、既に鎮火したものも、今だに燃え続けているものもあります。

 

カリフォルニア州政府とGoogle Map は、それらをまとめており、下記のリンクから一目で確認できます。

 

2017 Statewide Fire Map

 

どれどれでは…と見てみると…

ものすごい数の火事!!

 

今でも燃え続けているものに絞って見ても。

 

それでもこれだけの数!

火事のマークを消したカリフォルニアの地図はこちら

こうして、地図で見ると、いかに広範囲で被害が起きているのかがわかります。

 

気候変動が火事悪化の理由?

火事によって家を焼き出されてしまった人への住居の保障や、
農場が焼けることによる失職など、政府が対応すべきことは山積みです。

 

しかし一方で、原因を追求しないことにはまた同じ被害を受けることになりかねません。

 

一部の地元メディアは、一番最初の原因は電線が切れた時の漏電によるものではないか、と報道しています。
しかし、火事の直接的な原因はまだ調査中ということです。

 

では、この火事に気候変動は関係しているのか?

 

おそらくは気候変動が火事を悪化させた要因だろうという意見がMIT Technology Review からリリースされています。

 

例えば、気温の上昇。
気温が上昇すると、樹木は蒸散活動(葉っぱからの水分の発散)を活発に行うようになりますし、
空気中の水分量が変わらないままだと、湿度が下がり、空気はカラカラとしていきます。

その結果、木は乾燥して燃えやすくなり、乾燥した空気は土などからも水分を奪い、火を燃え広がりやすくします。

また、気候変動によって降水量にも変化が起きていますし、雪解け水が早い段階で溶けきってしまうことによる、秋口の水不足なども起こり得ます。
雪解け水がゆっくりと溶け、地中に流れ込むことで、地域の自然環境を潤わせるというシステムは非常に重要です。

 

カリフォルニアの秋はもともと乾燥しているものではありますが、
地球温暖化が進んだ場合、こういった「火が燃えうつりやすい環境」は悪化の一途を辿ります。

 

そうした場合、昔であればボヤで済んだような小さな火事が、山全体を焼き払うような火事に広がる可能性もあるのです。

 

今回のカリフォルニアの火事は、自然が保ってくれていたかもしれない、調整機能の存在に気づかせてくれるかもしれません。

Did Climate Change Fuel California’s Devastating Fires? Probably.
California Statewide Fire Summary
カリフォルニア州北部の山火事 死者31人に

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