【種の保存】植物の多様性を未来に繋げる施設

地球という大きな生態系の中では、様々な生き物が生存競争を繰り広げ、

数を減らしていく生き物もあれば、この世の春を迎えている生き物もあります。

現在の人間は、おそらく地球の歴史上最も栄えている(数が多い)のではないかと目されていますが、一方で人間が絶滅に追いやった生き物も多く存在します。

ビジネスの世界なんかでは、職場の多様性は業績にもプラスに働く!などとよく言われていますが、

自然の世界でも、長い年月をかけて育まれた多様性は非常に重要です。

ノルウェー領の最北部の一部、スヴァールバル諸島に、植物の多様性を保存するために、設立された施設があります。

 

スヴァールバル世界種子貯蔵庫

Svalbard Global Seed Vault より

将来的にいつか起こるかもしれない数々のリスク。

地球寒冷化。地球温暖化。それら等によって引き起こされる気候変動。火山噴火などの自然災害。

そして核戦争。

そういったことが起きた時に、(動物や人間はもちろんですが)植物にも絶滅の危機が訪れることでしょう。

火山の爆発で特定の地域の植物が全滅したり、病気が蔓延して急激に数が減るようなことは、十分に起こりうるものです。

 

その時に、その種がなくなるのをみすみす受け入れるのではなく、再生の可能性を残そうというのが、スヴァールバル世界種子貯蔵庫の目的の一つです。

 

スヴァールバル世界種子貯蔵庫の元となる構想は、デンマーク人科学者のベント・スコウマン氏によって提唱されました。

彼は、限られた数の植物に頼っている現代社会に危機感を感じ、そして同時に多様性の重要性を考えました。

そして、ジーンバンク、遺伝子保存庫の必要性を説き始めます。

その考えを受け、マイクロソフト創業者で地球有数の資産家である ビルゲイツ氏主導の下、スヴァールバル世界種子貯蔵庫は設立されました。

 

現代社会のリスク

現代の社会は、麦や米、大豆など、限られた種類の食物によって支えられています。

しかし、それらの種は、「農地」という名前で一箇所に集約されています。

それゆえに、それらの植物の天敵となるような生き物が突然変異で現れる確率は高くなり、

そういったものが出現した時の被害は甚大なものになることが予測されます。

 

本来の自然環境の中では多様性があり、その多様性のおかげで、生き物同士のタフな相互関係が築かれるものです。

 

似たような植物ばかりを優遇した結果多様性が失われ、その優遇された植物の天敵が現れた瞬間に崩壊するような生態システムは、豊かとは言えません。

遺伝子バンク、種子バンクは、何かが起きた時に世界を救ってくれるのかもしれません。

(なお、2016年の夏に、スヴァールバル世界種子貯蔵庫のガイド付きツアーを申し込めたようです。スヴァールバル諸島には、ノルウェーのオスロから飛行機で3時間で着きます。 日本人はまだ誰も行ってないかもしれません…)

 

 

Svalbard Global Seed Vault

 

The Svalbard Islands

 

SVALBARD GLOBAL SEED VAULT – SVALBARD SCIENCE DESTINATION

 


地球最後の日のための種子

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