自然の材料で作られた車、路上走行テストをパス!

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TU/ecomotive 公式ホームページより

田舎の山の中に入ると、不法投棄された車なんかがたまに目に入るかもしれません。

めぼしいパーツはすでにバラして持って行かれ、残ったのはシートやボディ程度だったり、
落ち葉に埋もれていたり、車両全体がサビてしまっているようなシーンが頭に浮かぶ人もいるでしょう。

そういった車って、山の中に残されたらどうなるんでしょう?

答えは、誰かが処理するまでそこに残り続ける。です。

実は車というのは、自然に還ることもない、処理が非常に大変な機械なのです。

車は毎年生産され、世界で走っている車の総数は年々増えています。

では、その車たちは最終的にどうなるのでしょうか。
スクラップ?リサイクル?

オランダのEindhoven University of Technology の研究室が、そんな疑問を解決するための手段の一つとして開発したのは、車に使用出来るほど丈夫で、自然に帰るという新素材。

そして最近、実際にその素材で出来た電気自動車を使用し、路上走行テストをパスしたということです。

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TU/ecomotive 公式ホームページより

この車の基本材料はテンサイと麻。
テンサイからパネルを作り、バイオプラスチックと麻を混ぜた素材でコーティングしています。
もちろん、金属を使うよりも非常に軽いとのこと。
また、製造する際に必要とされるエネルギーも、現在市場に出回っているアルミや炭素繊維をベースにした外装よりも80%少ないということです。

現時点では、まだ窓を開けることが出来なかったり、ラジオやエアコンは設置出来ず、
スピードもあまり出ません。
しかし、路上走行テストをパスした以上、車としての最低限の機能は全て備えていると言えるでしょう。

製作者も、自然に帰る素材で車を作れ、運転できていることがスゴイと、嬉々として話しています。

担当教官である、マルテン・シュタインブッシュ教授は、自動車業界は循環型経済(サーキュラーエコノミー)の道を模索しており、このコンセプトカーはそこに一つの方法だ、と語ります。

自然の材料から製作され、自然にかえすことの出来る車。
もちろんエンジン部分など、一部は従来の装置を使う必要があるでしょう。
ただ、一番サイズが大きく、処理も大変であろう車体が軽量化され、自然にかえるというのは全体の流れの中で、非常に大事な要素です。

デザインや機能等々、もちろんまだ改善の余地はあるとしても、自然に帰る素材で、かなりの頑丈さと繊細さが求められる車というものを作れる、というのは素晴らしい技術ですね。

電気自動車が流行しそうな昨今ですが、サステナブルで自然に優しいフレームにこだわった電気自動車が出る日も、あるのかもしれません。

Driving a car made from biodegradable materials

TU/ecomotive


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