IT企業、テクノロジー企業がエコでグリーンな戦略を推し進める理由

IT企業、テクノロジー企業がエコでグリーンな戦略を推し進める理由

普段の生活では全く意識されないかもしれませんが、インターネットも環境に負荷を与えています。

パソコンやスマホを動かすのにも電気を使いますし、その電気が石炭や天然ガスを使って発電しているものであれば、巡り巡って二酸化炭素などの排出につながっていきます。

もちろん、一個人が使う電気量はそこまで大きな影響を与えるものとは言えず、日頃から注意をするようなものではありません。

しかし、そういったインターネットを快適に使用するための、基盤となる設備を動かすための電気はどうでしょうか。

例えばデータセンター

データセンターは無数のサーバーが並んでおり、常にフル稼働しています。
お手持ちのスマホやパソコンも、ずっと稼働していたり、負荷の高いアプリなんかを使用していると熱くなっていくように、彼らはかなりの熱を放出します。

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熱くなってしまうとガクンと性能が落ちるため、パソコン機器は常に適温を保ちたいものです。

極端な話、コンピュータの機器の処理性能を争う大会(PCの周波数の高さを競う大会:オーバークロック)では、コンピュータ機器を効率的に冷やす技術というのも、最重要要素の一つになります。
水に浸したり、風をあてたり、時には液体窒素をかけたりして冷やすのです。

しかし、もちろんデータセンターを冷やすために液体窒素を使っていたのでは、事業の採算は取れなくなります。

そのため、彼らIT企業、テクノロジー企業は、できるだけ自然のエネルギーを使ってエコかつ効率的に冷やすことに苦心します。

寒いところに設置して、節電、高効率

近年、IT企業、テクノロジー企業たちは、自社のデータセンターを北国などの気温の低い地域に設置したりして節電、高効率化を進めています。

例えば、アメリカとノルウェーに本拠地を置くデータセンター会社のコロス(Kolos)は、ノルウェーの北極圏を超えた地域にあるフィヨルド (氷河による侵食作用によって形成されたエリア)に、世界最大となるデータセンターを建設予定です。

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Kolos社HPより

そのデータセンターは、データセンターを冷やすために使用するのは、寒い北極圏の空気、そして冷たい自然の水ということ。
そして、使用する電気を全て再生可能エネルギーでまかない、風力発電や、水力発電の施設が併設される予定とのことです。

その結果、従来のデータセンターを同規模で運営した場合に比べて、エネルギーコストを60%削減できる見通しとのこと。

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Kolos社HPより

発電量が安定しにくい風力と、常に安定した発電量が見込める水力を併用しているため、完全に再生可能エネルギーのみに絞ることが可能になっています。

IT企業、テクノロジー企業たちのグリーン戦略

前述したように、データセンター等々、インターネットを使用するためのインフラとなる部分は実はエネルギー消費が激しいです。
そして、もしもそのエネルギーの供給が断たれたら、世界のIT企業、テクノロジー企業たちは一巻の終わりです。

例えば、データセンターの冷却を全て電気に頼っていて、データセンターへの電気の供給が数時間や数日止まったりした場合、データセンターはほぼダメになってしまい、蓄積された情報や関連したサービス等々が全て失われてしまうのです。

もちろんそれが起きないようにバックアップ体制などは充実しているはずですが、そういった危機が起きる可能性を下げること自体も非常に大事です。

そのため、彼らIT企業、テクノロジー企業は、エネルギーの自給自足や、エネルギー削減のための戦略を練っているのです。

例えば、マイクロソフトはバイオガスを使用した再生エネルギーのみで運用され、外部からの電気の供給を完全に絶ったデータセンターの試験運用を開始しています。

Microsoft data center goes completely off grid

一方でGoogleは、海水でデータセンターを冷却するというアイデアをテストしました。

Google Experimenting With World’s First Seawater-Cooled Data Center

こういったように、実は環境から程遠いように思えるIT企業、テクノロジー企業ですが、他の産業よりもよっぽど環境への配慮が行き届いているのです。

これらの企業のとる戦略は、従来の製造業などでも参考になるかもしれません。

Kolos社HP


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